STM32マイコンでHALライブラリを使用したPWM出力設定の方法

投稿者: | 2023年4月29日

STM32マイコンについて、HALライブラリを使用したPWM出力の方法について説明して行きます。

まずは、PWM出力に必要な周辺機能の設定を行います。STM32マイコンには、TIM(タイマー)モジュールがあります。TIMモジュールを使用して、PWM信号を出力することができます。以下の手順で、TIMモジュールの設定を行います。

1.TIMモジュールのクロックを有効にする

以下のコードを使用して、TIMモジュールのクロックを有効にします。

__HAL_RCC_TIMx_CLK_ENABLE();

ここで、TIMxは使用するTIMモジュールの名前(例:TIM2)です。

2. TIMモジュールの設定

以下のコードを使用して、TIMモジュールの設定を行います。TIMx_InitTypeDef構造体は、TIMモジュールの設定を格納する構造体です。ここでは、PWM信号の周期や分解能、極性などを設定します。

TIM_HandleTypeDef htimx;
TIMx_InitTypeDef sConfig;

htimx.Instance = TIMx;
htimx.Init.Prescaler = PrescalerValue;
htimx.Init.Period = PeriodValue;
htimx.Init.ClockDivision = 0;
htimx.Init.CounterMode = TIM_COUNTERMODE_UP;
htimx.Init.RepetitionCounter = 0;

sConfig.OCMode = TIM_OCMODE_PWM1;
sConfig.Pulse = PulseValue;
sConfig.OCPolarity = TIM_OCPOLARITY_HIGH;
sConfig.OCFastMode = TIM_OCFAST_DISABLE;

HAL_TIM_PWM_Init(&htimx);
HAL_TIM_PWM_ConfigChannel(&htimx, &sConfig, TIM_CHANNEL_x);
HAL_TIM_PWM_Start(&htimx, TIM_CHANNEL_x);

ここで、TIMxは使用するTIMモジュールの名前(例:TIM2)、PrescalerValueはプリスケーラの値、PeriodValueはPWM信号の周期、PulseValueはPWM信号のデューティ比を表します。TIM_CHANNEL_xは、PWM信号を出力するTIMモジュールのチャンネル番号を表します(例:TIM_CHANNEL_1)。

3. PWM信号の出力

以下のコードを使用して、PWM信号を出力します。

__HAL_TIM_SET_COMPARE(&htimx, TIM_CHANNEL_x, DutyValue);

ここで、DutyValueはPWM信号のデューティ比を表します。

以上が、HALライブラリを使用したPWM出力の方法です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です